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大学の入学金と初年度費用はいくら?国立・公立・私立を比較【2026年版】

更新日:2026-04-10 / 大学1年生 / 入学金・初年度費用

大学入学初年度は「支出の集中」が起きる

大学入学の年は、入学金・授業料・施設設備費・教材費・引越し費用(一人暮らしの場合)が一気に発生します。高校3年生の秋から翌春にかけての1年間に、数百万円規模の支出が集中するケースも珍しくありません。

「入学金は少額だろう」と思う方も多いですが、国立大学でも28万円以上、私立大学では24万円前後が相場です。さらに授業料・施設設備費と合わせると、初年度だけで国立約82万円、私立約138万円が目安となります。


大学の入学金・初年度費用(設置者別)

国立大学

国立大学の学費は文部科学省が定める「標準額」が上限として設けられています。多くの国立大学が標準額に準じています。

費目 金額(標準額)
入学金 282,000円
授業料(年額) 535,800円
施設設備費 原則なし
初年度合計 約817,800円

出典:文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」

国立大学の施設設備費は原則として別途徴収されません(一部例外あり)。そのため初年度の費用は入学金+授業料の約82万円が目安です。

公立大学

公立大学は設置する自治体によって金額が異なりますが、概ね国立大学に近い水準です。

費目 金額の目安
入学金(域内出身者) 141,000〜282,000円
入学金(域外出身者) 282,000円程度
授業料(年額) 535,800円程度
初年度合計目安 約68〜82万円

公立大学の多くは「住民(出身地)の入学金」を減額する制度があります。地元の公立大学を受験する場合は入学金が半額以下になるケースもあります。

私立大学

私立大学は学校・学部ごとに費用が異なります。令和7年度の文部科学省調査による全平均は以下のとおりです。

費目 令和7年度平均
授業料 968,069円
入学料(入学金) 240,365円
施設設備費 172,550円
初年度合計(上記3項目の合計) 1,380,984円(約138万円)

出典:文部科学省「令和7年度 私立大学大学院入学者に係る学生納付金等調査」

施設設備費は2年目以降も毎年徴収されます(授業料は4年間継続)。2年目以降は入学金がない分、年間約104万円(授業料+施設設備費)が継続的にかかります。


国立・公立・私立の初年度費用比較

設置者 初年度合計(目安) 2年目以降(年額・目安)
国立大学 約82万円 約54万円(授業料のみ)
公立大学 約68〜82万円 約54万円
私立大学(平均) 約138万円 約114万円(授業料+施設設備費)

私立大学は国立と比べ、初年度で約56万円、2年目以降で年約60万円の差が生じます。4年間の総差額は約230万円以上になります。


修学支援新制度との関係

修学支援新制度(大学無償化)は授業料減免が主な支援内容ですが、入学金・施設設備費は制度の対象外です。

費目 修学支援新制度の対象
授業料 ✅ 対象(減免上限あり)
入学金 ❌ 対象外(全額自己負担)
施設設備費 ❌ 対象外(全額自己負担)

支援を受けても入学金24〜28万円は手元から支出が必要です。入学前の3〜4月に一括納付が求められるため、事前に準備しておく必要があります。


滑り止め私立の「入学金二重払い」問題

私立大学を「滑り止め」として受験し合格した場合、合格後の手続き期限(多くは国公立大学発表前)までに入学金を納付しなければ合格が失効します。

その後、本命の国公立に合格した場合、すでに納付した私立の入学金は原則として返金されません

状況 発生する費用
私立1校に入学手続き後、国公立に合格 私立の入学金(約24万円)は返金なし
私立2校に入学手続き後、本命私立へ進学 滑り止め校の入学金(約24万円)は返金なし

受験前に各大学の「入学金返還ポリシー」を確認し、どのタイミングで何を支払うのかを把握しておくことが重要です。


初年度に発生するその他の費用

入学金・授業料・施設設備費以外にも、大学入学時には以下の費用が発生します。

費目 目安
教科書・教材費 50,000〜100,000円(初年度は特に多い)
実験・実習費 理系学部で50,000〜100,000円程度
学生会費・後援会費等 10,000〜30,000円
引越し費用(一人暮らしの場合) 100,000〜300,000円
家電・家具(一人暮らし初期費用) 150,000〜400,000円
家賃敷金・礼金(一人暮らし) 家賃の2〜4ヶ月分

一人暮らしを始める場合、引越し・初期費用だけで50〜100万円以上かかるケースもあります。学費と合算すると、大学入学の初年度だけで200万円超の支出になる家庭も少なくありません。


よくある誤解 Q&A

Q. 国立大学は私立より大幅に安いですか? A. 授業料・入学金は国立が明らかに安いです(初年度で約56万円の差)。ただし、一人暮らしが必要な場合は生活費・仕送りが加わるため、私立でも自宅通学できる場合との差が縮まることがあります。JASSO令和6年度調査によると、国立大学生の年間学生生活費は約157万円、私立は約216万円と、生活費を含めると差は約59万円/年です。

Q. 施設設備費は毎年かかりますか? A. 学校によって異なりますが、多くの私立大学では毎年徴収されます。入学金だけが初年度の一時費用で、施設設備費・授業料は在学中毎年かかります。

Q. 医学部・薬学部はさらに高いですか? A. はい。私立大学の医学部・薬学部は6年制のうえ、授業料・施設設備費が一般学部より大幅に高く、6年間で3,000〜4,000万円以上になる場合もあります。この記事の数値は全学部・全大学の平均です。


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