教育費ガイド

中学受験塾の費用総額:小4〜小6の3年間でいくらかかる?

更新日:2026-04-22 / 小学4〜6年生 / 塾費用・教育費

結論:中学受験塾の3年間総額は250〜350万円が現実的な目安

「中学受験を考えているけれど、塾代がいくらかかるのか見当もつかない」——入塾前の保護者にとって、受験塾の費用は最大の不安要素の一つです。

結論から言えば、大手進学塾(SAPIX・四谷大塚・日能研など)に小4〜小6の3年間通った場合の総額は250〜350万円が現実的な範囲です。授業料だけでなく、夏期講習・冬期講習・模試・テキスト代・オプション講座を含めた「実際にかかる費用」はパンフレットに載っている月謝より大幅に高くなります。

この記事では、学年別の費用内訳から大手塾の比較、見落としがちな隠れコストまで詳しく解説します。


中学受験塾の費用構造:「月謝」だけでは全体の6割しか見えない

中学受験塾の費用は大きく3つに分かれます。

費目 年間費用の目安 全体に占める割合
通常授業料(月謝) 40〜60万円 約55〜65%
講習費(夏期・冬期・春期) 15〜30万円 約20〜30%
模試・テスト・テキスト 5〜10万円 約10〜15%

多くの保護者が「月謝×12か月」で年間費用を計算しますが、実際は講習費が年間費用の2〜3割を占めます。特に小6の夏期講習は40〜60万円に達する塾もあり、月謝だけで費用を見積もると大幅な予算オーバーになります。


学年別・大手3塾の費用比較

小学4年生(入塾初年度)

塾名 月謝(授業料) 年間授業料 講習費(概算) 年間合計目安
SAPIX 約28,000〜33,000円 約34〜40万円 約15万円 約50〜55万円
四谷大塚 約25,000〜30,000円 約30〜36万円 約12万円 約42〜48万円
日能研 約22,000〜27,000円 約26〜32万円 約12万円 約38〜44万円

※2026年4月時点の参考値。校舎・コース・在籍クラスによって異なります。

小学5年生(カリキュラム本格化)

塾名 月謝(授業料) 年間授業料 講習費(概算) 年間合計目安
SAPIX 約38,000〜45,000円 約46〜54万円 約20万円 約66〜74万円
四谷大塚 約32,000〜38,000円 約38〜46万円 約18万円 約56〜64万円
日能研 約28,000〜35,000円 約34〜42万円 約18万円 約52〜60万円

小学6年生(受験本番年度)

塾名 月謝(授業料) 年間授業料 講習費(夏期含む) 模試・オプション 年間合計目安
SAPIX 約58,000〜75,000円 約70〜90万円 約35〜50万円 約10万円 約115〜150万円
四谷大塚 約45,000〜60,000円 約54〜72万円 約30〜40万円 約8万円 約92〜120万円
日能研 約40,000〜55,000円 約48〜66万円 約28〜38万円 約8万円 約84〜112万円

小6の費用が小4の2〜3倍になる点が中学受験塾の特徴です。


3年間の総費用試算

SAPIXに3年間通った場合(目安)

学年 年間費用目安
小4 約53万円
小5 約70万円
小6 約130万円
3年間合計 約253万円

日能研に3年間通った場合(目安)

学年 年間費用目安
小4 約41万円
小5 約56万円
小6 約96万円
3年間合計 約193万円

SAPIXと日能研では3年間で60万円以上の差があります。ただし、合格実績・カリキュラムの強度も異なるため、費用だけで選ぶことは避けたほうが無難です。


見落としがちな「隠れコスト」

1. 入塾金・入会金(初年度のみ)

多くの塾で入塾時に1〜3万円の入会金が必要です。

2. テキスト・教材費

塾のカリキュラムに必要なテキストは別途購入が必要な場合があります。年間2〜5万円程度。

3. オプション講座・特訓講座

成績上位クラス向けの特別講座や、苦手科目の補習講座が任意で設定されています。年間5〜15万円追加になるケースがあります。

4. 志望校別対策講座(小6後半)

志望校の過去問対策に特化した講座が別料金で設定されることがあります。5〜20万円が目安。

5. 模試受験料

年間5〜10回程度の模試を受けると、1回3,000〜5,000円×回数分の費用がかかります。

6. 交通費・食事代

通塾のための交通費、帰りが遅くなる日の食事代も積み上がります。年間5〜10万円程度の家庭も珍しくありません。

これらを含めると、SAPIX3年間での実質総額は300〜350万円になることもあります。


家計への影響:年収別のシミュレーション

世帯年収800万円の場合(共働き・子1人)

手取り約620万円から住宅ローン・生活費を差し引いた可処分資金は年間約140〜160万円。小4・5年生の塾費用(年50〜70万円)は比較的吸収できますが、小6(年130万円超)の年は可処分の大半が消えます。

→ 小4入塾時から毎月積み立てを開始し、小6費用のバッファを確保することが重要。

世帯年収600万円の場合(共働き・子1人)

手取り約470万円から住宅ローン・生活費を引くと可処分は年間約70〜90万円。小6の塾費用(年130万円)は可処分を超えるため、貯蓄の取り崩しが必至になります。

→ 受験塾の選択肢を費用帯で絞るか、入塾前に3年間の家計シミュレーションが必須。


費用を抑える選択肢

地域密着型・中堅塾を選ぶ

大手進学塾(SAPIX等)の半額以下で運営している地域密着型の中学受験塾も多くあります。難関校合格実績は大手に劣る場合がありますが、費用対効果で選ぶ合理的な選択肢です。

通信教育との併用

Z会や進研ゼミの中学受験コースを自宅学習のベースにし、塾は週2回に絞るという方法もあります。費用を年間30〜40万円台に抑えられます。

速読解力など単科講座の活用

国語・読解力の強化に特化した速読解力講座のようなオンライン単科講座を組み合わせることで、塾のコマ数を減らしながら学力を維持できます。

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よくある Q&A

Q. 塾なしで中学受験はできる?

A. 難関校(偏差値65以上)を目指す場合、独学での合格は非常に少数派です。中堅・下位校を狙う場合は通信教育+市販テキストで対応できるケースもあります。

Q. 小3から始めた方がいい?

A. 費用対効果の観点では「小4(4年生2月)スタート」が一般的です。小3から始めると費用が1年分増える一方、学習効果は塾によって差があります。

Q. 兄弟割引や奨学制度はある?

A. 一部の塾では兄弟割引や成績優秀者向けの特待制度があります。入塾前に確認することをお勧めします。

Q. 転塾した場合の費用は?

A. 退塾時に違約金は発生しないケースがほとんどですが、再入塾時に入会金が再度かかります。また、カリキュラムが異なるため教材を買い直す必要があります。


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