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40代で貯金ゼロ…子どもの教育費はどうする?現実的な試算と対策

更新日:2026-06-23 / 全学年 / 教育費・家計・資産形成

結論:40代で貯金ゼロでも、打てる手は残っています

40代で貯金がない、または貯蓄がほとんどない状態で「子どもの教育費はどうすればいいのか」という不安を感じている方は少なくありません。

結論から言うと、40代でもできることはあります。ただし時間的な余裕は30代より少ないため、焦りが「悪い判断」につながらないよう、まず状況を整理することが重要です。

この記事では、40代で貯蓄がない状況から教育費を準備するための優先順位と現実的な選択肢を解説します。


まず「いつ・いくら必要か」を整理する

貯金ゼロの状態でやみくもに焦ると、保険の見直し営業にハマったり、不向きな金融商品を買ってしまうことがあります。最初にやるべきは教育費が「いつ・いくら」必要かを把握することです。

子どもの年齢別・大学入学までの残り年数

子どもの年齢 大学入学まで 国立大学初年度費用目安 私立大学初年度費用目安
0〜3歳 15〜18年 約81.8万円 約147.7万円
小学1〜3年 10〜13年 約81.8万円 約147.7万円
小学4〜6年 7〜9年 約81.8万円 約147.7万円
中学1〜3年 4〜6年 約81.8万円 約147.7万円
高校1〜3年 1〜3年 約81.8万円 約147.7万円

出典:文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」

大学費用は初年度だけでなく4年間(または6年間)の累計で考える必要があります。

進路 4年間の授業料目安 入学金 4年間の総負担目安
国立大学(自宅通学) 約214万円 約28万円 約250万円
私立大学(自宅通学) 約384万円 約24万円 約420万円
私立大学(一人暮らし) 約384万円 約24万円 約700〜800万円

仕送り・生活費・受験費用を加えると、特に一人暮らしの私立大学は大きな金額になります。


「貯金ゼロ」から始める優先順位

優先度1:現在の赤字を止める

貯金がゼロであれば、まず「毎月お金が出ていくだけで残らない状態」を解消することが最優先です。月の収支がプラスにならない限り、教育費の積み立てを始めても続きません。

チェックすべき固定費:

  • 通信費(スマートフォン・自宅回線)
  • サブスクリプションサービス
  • 保険料(不要な保険が積み重なっていないか)
  • 習い事の月謝(子ども・大人両方)

月の収支を黒字化してから積み立てを始めることが、長続きする唯一の方法です。

優先度2:子どもの年齢別に「間に合う目標」を設定する

40代で子どもが小学生なら、大学費用の積み立て期間はまだ8〜12年あります。この場合、月3〜5万円の積み立てでも一定の準備ができます。

一方、子どもが中学生・高校生なら、積み立てより奨学金・給付型支援・高等教育の修学支援新制度の活用を優先的に調べることが現実的です。

子どもの今の学年 大学費用準備の方向性
小学生以下 月2〜5万円のNISA積み立てで対応可能
中学生 積み立てを始めつつ、奨学金・制度を並行調査
高校生 制度・奨学金を最大活用。学費の低い進路も検討

優先度3:公的支援制度を最大限に使う

貯金がない状況でも、制度を使えば実質的な費用を下げられます。

高校段階:就学支援金(2026年4月〜所得制限撤廃)

2026年4月から就学支援金の所得制限が撤廃されました。高校生がいる家庭は、公立・私立を問わず授業料の一部が補填されます。

  • 私立高校の月額上限:38,100円(年間最大457,200円)
  • 公立高校の月額:9,900円(年間最大118,800円)

ただし就学支援金が対象とするのは授業料のみです。入学金・施設費・教材費・制服代は対象外です。

大学段階:高等教育の修学支援新制度

世帯年収の条件を満たす場合、大学授業料の減免と給付型奨学金が受けられます。2025年度からは多子世帯(扶養子3人以上)は所得制限なしで対象が拡大しました。


40代で貯金ゼロの場合、やってはいけないこと

❌ 学資保険に今から入ること

子どもが中学生以上の場合、学資保険の満期は大学費用に間に合わないことがほとんどです。元本をほぼ保てるだけで、積み立てとしての効率も低い場合があります。

❌ 老後資金を全部教育費に回すこと

子どもの教育費のために老後資金(iDeCo・NISA)を全額解約・取り崩すことは避けましょう。老後資金が不足すると、将来子どもに経済的な負担をかけることになります。

❌ 教育ローンを安易に組むこと

教育ローンは利息が発生します。奨学金(特に給付型)や制度を最大限活用した後の不足分に限って検討することをおすすめします。


現実的な積み立てシミュレーション

月3万円をNISAで積み立てた場合の参考試算です(年利5%・元本割れリスクあり)。

積立開始時の子どもの年齢 大学入学時(18歳)の積立総額 運用益込み目安
6歳(小1) 約432万円 約568万円
9歳(小4) 約324万円 約393万円
12歳(中1) 約216万円 約242万円
15歳(高1) 約108万円 約115万円

※投資には元本割れのリスクがあります。試算はあくまでも参考値です。

高校生から始めた場合、積み立てだけでは大学費用の全額は賄えません。奨学金・修学支援制度と組み合わせて考えましょう。


よくある疑問 Q&A

Q. 40代で今から始めても意味はありますか?

A. あります。子どもの大学入学まで時間があるほど準備しやすくなりますが、今から始めることで「ゼロから何も準備しない」よりも実質的な負担を下げられます。

Q. 子どもに奨学金を借りさせるのは悪いことですか?

A. 奨学金は「親の代わりに子どもが借りる」制度です。給付型(返還不要)を最大限使い、不足分は無利子の第一種奨学金を検討することが原則です。子どもに将来的な返済負担を押し付けないよう、金額と条件をしっかり把握してから判断しましょう。

Q. 住宅ローンが残っていて積み立てが難しいです。

A. 住宅ローンと教育費の積み立てを同時に進めるのは難しい場合があります。まず家計の収支を黒字化し、月1万円からでも積み立てを始めることをおすすめします。ゼロよりも少額でも早く始める方が有利です。

Q. 夫婦で教育費の話し合いができていません。

A. まず「子どもの大学入学まであと何年か」「自宅通学か一人暮らしか」という2点だけを確認してみてください。この2点だけでも試算できる数字が変わり、会話を始めやすくなります。


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出典・参考資料

  • 文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版
  • 文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」
  • 高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和8年政令第88号)

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