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私立中学の学費は月いくら?授業料以外も含めた家計負担【2026年版】

更新日:2026-05-21 / 小学6年生・中学1〜3年生 / 私立中学費用・家計負担

結論:私立中学の学費は月13万円前後を見ておくと現実に近いです

私立中学の学費を考えるとき、「授業料が月いくらか」だけを見ると家計判断を誤りやすくなります。授業料のほかに、施設費、教材費、制服・指定品、通学費、部活費、学校外の塾代や習い事費が重なるためです。

結論から言うと、文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版では、私立中学校の年間学習費総額は約156万円です。12か月で割ると、月あたり約13万円になります。

ただし、これは毎月きれいに13万円ずつ払うという意味ではありません。入学時、学期初め、夏期講習、修学旅行前などにまとまった支払いが発生します。この記事では、私立中学の月額負担を、授業料だけでなく家計から出ていく実額に近い形で整理します。


私立中学の年間学習費は約156万円、月割りで約13万円

文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版の訂正版によると、私立中学校に通う生徒1人あたりの年間学習費総額は1,560,359円です。月額に直すと約130,000円です。

内訳は次のとおりです。

費用区分 年間平均 月割り目安
学校教育費 約112.8万円 約9.4万円
学校給食費 約0.9万円 約0.1万円
学校外活動費 約42.3万円 約3.5万円
合計 約156.0万円 約13.0万円

学校教育費には、授業料、施設設備費、教材費、修学旅行・遠足費、制服・指定品などが含まれます。学校外活動費には、塾、家庭教師、通信教育、習い事、スポーツ・文化活動などが含まれます。

つまり、私立中学の「月いくら?」に答えるなら、授業料だけではなく、学校に払う費用と学校外に払う費用を合わせて月13万円前後と見るのが現実的です。


授業料だけなら月4万〜8万円でも、家計負担はそれで終わりません

私立中学の募集要項を見ると、授業料は年額50万〜90万円程度に見えることがあります。月額に直せば4万〜8万円ほどです。この数字だけを見ると、「月5万円くらいなら払えるかも」と感じる家庭もあるかもしれません。

しかし、実際には授業料以外の支出が重なります。

項目 よくある負担
授業料 毎月または学期ごとに支払い
施設設備費 年1回または学期ごとに支払い
教材費・ICT費 教科書、副教材、タブレット、アプリ利用料
制服・指定品 入学時と買い替え時に発生
通学費 電車・バス定期、スクールバス代
部活・行事費 遠征、合宿、修学旅行、発表会
塾・習い事 補習、英語、数学、大学受験準備

特に見落としやすいのが、通学費と学校外活動費です。自宅から遠い私立中学を選ぶと、定期代だけで月1万〜2万円を超えることがあります。さらに、私立中学に入っても塾代がゼロになるとは限りません。英語・数学の補習、内部進学対策、大学受験を見据えた通塾で、月2万〜5万円が追加される家庭もあります。


初年度は月割りよりも一時金のインパクトが大きいです

月13万円という平均は、1年間の総額を12か月で割った見方です。入学初年度は、実際には春に大きな支払いが集中します。

初年度に発生しやすい費用 目安
入学金 10万〜30万円
施設費・教育充実費 5万〜25万円
制服・体操服・指定品 5万〜15万円
教材・端末・副教材 3万〜15万円
通学定期・スクールバス 月1万〜3万円

入学金、制服、指定品、教材、端末費用が重なると、入学前後だけで30万〜80万円ほどの支払いになることがあります。学校によっては、入学手続き時の納付期限が短く、合格発表から数日以内に入学金を払うケースもあります。

そのため、私立中学を検討する場合は、「月々なら払えるか」だけでは不十分です。入学前に、次の2つを分けて確認してください。

  • 入学手続きから4月までに必要な一時金
  • 2年目以降も毎年続く年間費用

初年度の一時金をボーナスで払う前提にすると、収入が変わったときに家計が崩れやすくなります。できれば受験前から、入学時費用を別口座で積み立てておく方が安全です。


公立中学との差額は月8万円以上になることがあります

同じ文部科学省調査では、公立中学校の年間学習費総額は約54.2万円です。月額にすると約4.5万円です。

学校区分 年間学習費 月割り目安
公立中学校 約54.2万円 約4.5万円
私立中学校 約156.0万円 約13.0万円
差額 約101.8万円 約8.5万円

私立中学と公立中学の差額は、平均で年約102万円、月約8.5万円です。3年間では約305万円の差になります。

この差額は、単に「高い・安い」だけで判断するものではありません。学校の教育方針、通学環境、大学進学実績、子どもとの相性など、費用以外の価値もあります。ただし、家計としては、毎月8万円以上の固定費が増えるのと同じ影響があります。

住宅ローン、下の子の教育費、老後資金、大学費用の積み立てがある家庭では、私立中学の月額負担を単年度ではなく、6年間、10年間の資金計画に入れて判断する必要があります。


月額負担を試算するときの現実的な見方

私立中学の費用は、毎月同じ金額で出ていくわけではありません。だからこそ、家計では「月額換算」と「年間上限」の両方で見るのが有効です。

見方 目安
学校に払う費用 月8万〜10万円相当
塾・習い事 月2万〜5万円
通学費・昼食・部活 月1万〜3万円
合計 月11万〜18万円

文科省平均の月13万円は、全体像を見るための基準です。実際の家計では、学校の学費水準、通学距離、塾の有無、部活の種類によって月11万〜18万円ほどまで幅が出ます。

特に、次の家庭は高めに見積もっておく必要があります。

  • 兄弟姉妹がいて教育費が重なる
  • 通学距離が長く定期代が高い
  • 中学入学後も塾を続ける予定がある
  • 海外研修、合宿、遠征が多い学校を検討している
  • 高校も私立に進む前提で考えている

「平均より少し高くても払えるか」ではなく、「想定より月3万〜5万円増えても続けられるか」を見ると、入学後の家計不安を減らせます。


よくある誤解 Q&A

Q. 私立中学の学費は月5万円くらいですか?

A. 授業料だけなら月5万円前後の学校もあります。ただし、施設費、教材費、通学費、制服代、学校外活動費を含めると、文科省平均では月約13万円です。家計では授業料だけで判断しない方が安全です。

Q. 私立中学に入れば塾代は不要になりますか?

A. 学校によります。補習や面倒見が手厚い学校でも、英語・数学の強化、内部進学対策、大学受験準備で塾を使う家庭はあります。塾代ゼロを前提にすると、入学後に負担が増えたとき対応しにくくなります。

Q. 私立中学にも高校の就学支援金のような制度はありますか?

A. 高等学校等就学支援金は高校段階の授業料を対象にした制度で、中学校段階の授業料は対象外です。一部の学校や自治体には独自の減免制度がありますが、対象条件や金額は学校・地域ごとに異なります。

Q. 児童手当を学費に使えば負担は軽くなりますか?

A. 第1子・第2子の場合、3歳から高校生年代までの児童手当は月1万円です。中学3年間で36万円を積み立てられますが、私立中学の年間平均約156万円を大きく埋める金額ではありません。補助として考え、学費本体は別に準備しましょう。

Q. 月13万円を払えるなら私立中学を選んでも大丈夫ですか?

A. 中学3年間だけなら払えても、高校・大学費用、下の子の教育費、老後資金と重なると苦しくなることがあります。月額だけでなく、6年間の継続負担と大学初年度費用まで並べて確認することが大切です。


あなたの家庭の実質負担額を計算する

私立中学の学費は、月額だけでは判断しきれません。中学、高校、大学までの総額と、きょうだいの教育費が重なる時期をまとめて確認しましょう。


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出典・参考資料

  • 文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版(令和6年12月25日公表資料 訂正版)

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