教育費ガイド

教育費をNISAで積み立てる方法【子どもの年齢別シミュレーション早見表】

更新日:2026-04-22 / 全学年 / 教育費積み立て・NISA

結論:教育費×NISAは「長期×インデックス×早期スタート」が原則

「教育費をNISAで積み立てたいけれど、元本割れが怖い」「いつ始めればいいか」「学資保険との使い分けは?」——こうした疑問を持つ共働き世帯は多いです。

結論から言えば、子どもが0〜6歳の今すぐ始めれば、NISA(つみたて投資枠)は教育費準備に非常に有効な手段です。ただし元本割れリスクへの対処と、いつ現金化するかの出口戦略がセットで必要です。

この記事では、2026年時点の新NISAを使った教育費積み立ての具体的な方法・年齢別の早見表・注意点をまとめます。


新NISA(2024年〜)の教育費活用ポイント

新NISAの基本

項目 内容
年間投資上限 つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円
生涯非課税枠 1,800万円
非課税期間 無期限
引き出し いつでも可能(ただし非課税枠の再利用は翌年以降)

教育費目的には**つみたて投資枠(月最大10万円)**が適しています。長期・積立・分散投資に特化した金融庁認定商品のみ対象で、インデックスファンドが中心です。

教育費×NISAが有利な理由

通常の課税口座では、運用益に約20.315%の税金がかかります。NISAでは非課税。

例:18年間・月1万円・年利5%で積み立てた場合

  • 課税口座:元本216万円+運用益約114万円→税引後約307万円
  • NISA:元本216万円+運用益約114万円→非課税約330万円

差額は約23万円。長期になるほど差は拡大します。


子どもの年齢別・目標額別 月積立額早見表(NISA・年利5%想定)

※投資には元本割れリスクがあります。以下はあくまで参考試算値です。

目標200万円(国公立大学・自宅通学ベース)

子どもの年齢 大学まで 月積立額(年利5%) 月積立額(貯蓄のみ)
0歳 18年 月5,840円 月9,260円
3歳 15年 月7,610円 月11,110円
6歳 12年 月10,430円 月13,890円
9歳 9年 月15,030円 月18,520円
12歳 6年 月24,590円 月27,780円

目標400万円(私立大学・文系・自宅通学ベース)

子どもの年齢 月積立額(年利5%) 月積立額(貯蓄のみ)
0歳 月11,690円 月18,520円
3歳 月15,220円 月22,220円
6歳 月20,860円 月27,780円
9歳 月30,060円 月37,040円

目標600万円(私立大学+仕送り4年ベース)

子どもの年齢 月積立額(年利5%) 月積立額(貯蓄のみ)
0歳 月17,530円 月27,780円
3歳 月22,830円 月33,330円
6歳 月31,290円 月41,670円

運用ありと貯蓄のみを比較すると、0歳スタートで目標400万円の場合、月約7,000円の差があります。18年間に換算すると約150万円の差になります。


商品選びの基本:インデックスファンド一択

教育費のNISA積み立てには、以下の基準で商品を選ぶことをお勧めします。

基準 推奨 避けるべき
種別 インデックスファンド アクティブファンド
信託報酬 0.1%以下 1%以上
対象指数 全世界株式・S&P500 テーマ型・セクター集中

具体的な商品名(例:eMAXIS Slim 全世界株式、SBI・V・S&P500など)は各証券会社のつみたてNISA対象リストで確認してください。

投資には元本割れのリスクがあります。余裕資金の範囲内で積み立てることが重要です。


元本割れリスクへの対処:出口戦略が鍵

NISAで教育費を積み立てる最大のリスクは「大学入学直前に市場が暴落する」ことです。

推奨する出口戦略

時期 推奨アクション
子ども0〜中学生 つみたて投資枠でインデックスファンドを積み立て継続
子どもが高校入学(16歳) 積み立てた資産の一部(30〜50%)を現金・債券に移行開始
子どもが高校3年(17〜18歳) 使う分(初年度費用)を現金化して別口座に移す
大学入学後 残り分は在学中に分散して取り崩す

「全額株式で大学入学まで持ち続ける」は元本割れリスクが高く、推奨できません。高校入学を目処に段階的に現金化する計画を立てることが重要です。


NISAと学資保険の使い分け

教育費準備では「全部NISA」「全部学資保険」ではなく、組み合わせが有効なケースがあります。

状況 推奨の使い分け
片働き・保障が必要 学資保険(払込免除特約あり)+NISA
共働き・投資に抵抗なし NISA中心(保障はそれぞれの生命保険でカバー)
子どもが10歳以上 残り期間が短く元本割れリスクが高い→貯蓄型保険or現金
NISA枠が老後・住宅用に埋まっている 学資保険で教育費を別枠で確保

学資保険との詳細な損得比較は「学資保険は今でも意味ある?2026年版」の記事を参照してください。


よくある Q&A

Q. 子どもが0歳でNISAを始めるとしたら、月いくら?

A. 国公立大学(目標200万円)なら月約6,000円(年利5%想定)、私立文系(目標400万円)なら月約12,000円が目安です。まず「どの大学を目標にするか」を決めてから積立額を設定することをお勧めします。

Q. 子ども名義でNISA口座を作れる?

A. 18歳以上でなければNISA口座は開設できません。子どもの教育費は親名義のNISA口座で積み立て、大学入学時に引き出す形が一般的です。

Q. 積み立て途中で解約(換金)できる?

A. いつでも換金できます。ただし換金した分の非課税枠は当年は再利用できません(翌年以降に枠が戻る)。

Q. S&P500と全世界株式、どちらがいい?

A. 長期・積立・分散の観点では両方とも合理的な選択です。S&P500は米国集中リスクがある一方、過去の実績は優秀です。全世界株式は地域分散が効いており、より安定的です。どちらを選ぶかよりも「長期で積み立て続けること」の方が重要です。なお、特定の投資商品を推奨するものではありません。


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