子ども2人の教育費ピークはいつ?年齢差別に試算
結論:子ども2人の教育費ピークは「大学入学」と「受験」が重なる年です
子どもが2人いる家庭の教育費は、単純に1人分の2倍ではありません。大きな支出が同じ年に重なることで、家計の負担が一気に増えます。
結論から言うと、教育費ピークは、上の子の大学入学・大学在学と、下の子の高校受験・大学受験が重なる時期に起こりやすいです。特に2〜4歳差のきょうだいでは、塾代、受験料、入学金、授業料が連続して発生します。
この記事では、年齢差ごとのピーク時期と、事前に準備すべき費用を整理します。
教育費ピークを作る4つの支出
教育費ピークは、毎月の学校費用だけでなく、まとまった一時金が重なることで起こります。
| 支出 | 発生しやすい時期 |
|---|---|
| 塾代・講習代 | 小6・中3・高3 |
| 受験料・模試代 | 受験学年 |
| 入学金・制服・教材費 | 中学・高校・大学の入学時 |
| 大学授業料・仕送り | 大学在学中 |
文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版によると、年間学習費は公立中学校で約54.2万円、私立中学校で約156万円、公立高校で約59.8万円、私立高校で約103万円です。ここに受験塾や大学費用が加わると、ピーク年の負担は平均値を大きく超えます。
大学費用は、国立大学の初年度で約81.8万円、私立大学平均で約147.7万円が目安です。自宅外通学なら仕送りや住居費も加わります。
2歳差:大学費用と高校費用が連続しやすい
2歳差のきょうだいでは、上の子が大学生になった直後に、下の子の高校・大学受験期が近づきます。
| 上の子 | 下の子 | 起こりやすい支出 |
|---|---|---|
| 高3 | 高1 | 上の子の大学受験、下の子の高校入学後費用 |
| 大1 | 高2 | 大学初年度費用、下の子の塾代増加 |
| 大2 | 高3 | 大学授業料、下の子の大学受験費用 |
| 大3 | 大1 | 2人分の大学費用 |
2歳差のピークは、大学費用が数年にわたって重なりやすい点です。上の子の大学初年度だけで終わらず、下の子が大学に入ると2人分の授業料が同時に発生します。
3歳差:大学受験と高校受験が同じ年になりやすい
3歳差は、受験が重なりやすい年齢差です。
| 上の子 | 下の子 | 起こりやすい支出 |
|---|---|---|
| 高3 | 中3 | 大学受験と高校受験が同時 |
| 大1 | 高1 | 大学初年度費用と高校入学費用 |
| 大4 | 大1 | 大学卒業前と大学初年度費用 |
上の子が高校3年生、下の子が中学3年生の年は、塾代が2人分になりやすいです。大学受験塾と高校受験塾が重なると、月10万〜15万円の教育費になる家庭もあります。
翌年には、上の子の大学初年度費用と、下の子の高校入学後費用が重なります。3歳差では「受験の年」と「入学後の年」の2年連続で負担が大きくなる点に注意が必要です。
4歳差:ピークは分散するが長く続きやすい
4歳差は、受験の重なりはやや分散しやすい一方で、教育費の高い時期が長く続きます。
| 上の子 | 下の子 | 起こりやすい支出 |
|---|---|---|
| 高3 | 中2 | 上の子の大学受験、下の子の塾準備 |
| 大1 | 中3 | 大学初年度費用、下の子の高校受験 |
| 大4 | 高3 | 上の子の大学最終年、下の子の大学受験 |
一度に最大額が来るというより、大学費用と受験費用が数年おきに続くイメージです。長期で見ると、貯蓄を回復する期間が短くなりやすいです。
ピーク前に準備するべきこと
教育費ピークを乗り切るには、「いつ」「いくら」が見えていることが重要です。
1. 子どもごとの年表を作る
上の子と下の子の学年を並べ、受験・入学・大学在学の年を確認します。年齢差だけでなく、浪人、自宅外通学、私立進学の可能性も考慮しておくと安全です。
2. 塾代を受験学年だけで見ない
受験学年の塾代は高くなりますが、その前後にも講習、模試、入学準備費が発生します。最低でも3年単位で見積もる必要があります。
3. 大学初年度費用を別枠で用意する
大学初年度費用は、入学前後にまとまって必要になります。塾代で貯蓄を使い切ると、入学金や授業料の支払いで苦しくなります。
よくある誤解 Q&A
Q. 子ども2人なら教育費は単純に2倍ですか?
A. 2倍では済まない年があります。受験、入学、大学在学が重なる年は、通常年より大きく膨らみます。一方で、年齢差によってピークが分散することもあります。
Q. 3歳差は教育費が一番きついですか?
A. 3歳差は受験が重なりやすいため、短期的な負担は大きくなりやすいです。ただし2歳差や4歳差でも、大学費用が重なる時期は重くなります。
Q. 児童手当を教育費に回せば足りますか?
A. 児童手当は教育費準備に役立ちますが、塾代や大学初年度費用をすべてまかなえる金額ではありません。2024年10月以降、3歳〜高校生年代は第1・2子で月1万円、第3子以降で月3万円が基本ですが、別途積み立て計画が必要です。
Q. ピーク時に貯蓄を取り崩すのは悪いことですか?
A. 予定された取り崩しなら問題ありません。危険なのは、ピークを把握しておらず、生活防衛費や老後資金まで崩してしまうことです。
あなたの家庭の実質負担額を計算する
子ども2人の教育費ピークは、年齢差と進路で大きく変わります。今の学年から大学卒業までを並べて、どの年に支出が集中するか確認しておきましょう。
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