教育費ガイド

祖父母からの資金援助とこどもNISA。贈与税の一般論【2026年】

更新日:2026-10-06 / 全学年 / 教育費積み立て・こどもNISA・贈与

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

結論:祖父母の資金援助は、こどもNISAの予定枠とは別の贈与の話です

祖父母からの資金援助をこどもNISAへ入れる、という相談は、非課税で買える枠の予定と、子どもへ財産を渡す贈与とが重なります。こどもNISAは2027年1月開始予定で、年間投資枠60万円、非課税保有限度額600万円、という目安です。この60万円は、投資の非課税枠の予定です。贈与税がかからない上限、という意味ではありません。

国税庁「No.4402 贈与税がかかる場合」(令和8年4月1日現在法令等)は、暦年課税について、その年の1月1日から12月31日までに贈与を受けた財産の価額の合計額から基礎控除額110万円を差し引いた残額に贈与税がかかる、と説明しています。合計額が110万円以下なら贈与税はかからず、申告も不要、とも書かれています。これは一般論です。祖父母がこどもNISAへ出した金額が、その家庭で110万円以下に当たるかは、他の贈与との合算や課税方法の選択で変わります。この記事では、当たると断定しません。最終判断は税務署です。

投資信託の価格は変動し、元本割れの可能性があります。過去の実績は将来の成果を保証しません。金額は予定であり、申し込む前に金融庁、証券会社、税務署の案内で確認してください。


祖父母は、多くの場合、口座を動かす人ではありません

資金を出す人と、口座を管理する人は分かれます。多くの証券会社では、登録親権者になれるのは父母などの親権者で、祖父母は未成年後見人でない限り登録できない、と案内しています。海外在住のお子さまは開設できない例もあります。誰が先に総合口座を開くかはこどもNISA開設は親権者が先に総合口座を作る順番【2026】、必要書類はこどもNISA必要書類と申し込み順:親・子の用意【2026】です。

こどもNISAへ入った資金は、子ども本人の財産として扱われる、と証券会社が説明しています。祖父母のログインで、必要なときに引き出す、という形は案内されていません。予定では、原則として18歳まで払出しが制限されます。12歳以降は、使途が子ども本人のためであること、本人の同意を示す書面、口座管理者の申出、が条件です。入学金の振込日に、祖父母の判断だけで現金化できる保証はありません。使う時期はこどもNISAを教育費に使う時期と非課税の注意点【2026】です。

親の総合口座にあるお金と、子ども名義のお金の違いは親の総合口座とこども口座の違いを比較。名義と課税【2026】に分けています。制度の定義はこどもNISAとは?未成年口座とジュニアNISA廃止後の違いです。


贈与税の一般論は、受贈者1人の1年間の合計で見ます

国税庁の説明を、こどもNISAの入金に当てはめる前の一般論として整理します。当てはまるかどうかは個別です。

国税庁の説明 記事での読み方
暦年課税の基礎控除は110万円(No.4402、No.4408) 1年間の贈与の合計から差し引く額、という説明。こどもNISAの予定枠60万円そのものではない
合計が110万円以下なら贈与税はかからず、申告も不要、とNo.4402に書かれている その年の合計が110万円以下である場合の一般論。他の贈与があると合計は増える
基礎控除は贈与者ごとではなく、贈与を受けた人ごとに年110万円(No.4410) 父・母・祖父・祖母からの贈与は、子ども側で合算される、という説明
毎年贈与契約を結び、各年の合計が基礎控除以下なら贈与税はかからない、とNo.4402の質疑応答にある 年ごとの契約として説明されている場合の一般論
数年間にわたり毎年一定額を贈ることが契約(約束)されている場合は、契約の年に定期金に関する権利の贈与として贈与税がかかる、と同質疑応答にある 事前に総額を約束した形は、年ごとの贈与と別扱いになる、という説明。該当するかは断定しない

予定の年間60万円だけを見ると、110万円の内側に収まりやすい、と言われることはあります。それでも、次が重なると合計は60万円では終わりません。

  • 同じ年に、父母からも現金や学費以外の財産が渡っている
  • 兄弟ではなく、同じ子どもへ祖父母の両方が出している(受贈者が同じなら合算)
  • お年玉や入学祝いのうち、社会通念上の祝儀を超えると税務上問題になり得るもの
  • 相続時精算課税を、その祖父母との間で選んでいる

相続時精算課税は、暦年課税とは別の方法です。国税庁は、特定贈与者ごとに基礎控除110万円を控除し、特別控除2,500万円を期限内申告で控除できる、と説明しています。一度選ぶと、その贈与者との間の以後の贈与の扱いが変わります。選ぶ手続きはこの記事では書きません。選ぶかどうかは、税務署または税理士に確認してください。

兄弟が複数いるとき、基礎控除は子ども(受贈者)ごとに計算する、というのがNo.4410の説明です。上の子の贈与と下の子の贈与を、一人の110万円にまとめる読み方にはしません。一方で、一人の子どもに父母と祖父母の両方が出すと、その子の側で合算されます。祖父母の人数だけ基礎控除が増える、という意味ではありません。

教育費として祖父母が学校へ直接払う場合の扱いと、証券口座へ入金する場合の扱いは同じとは限りません。教育資金の一括贈与に関する非課税の特例も、金融機関での別手続きが前提の制度です。こどもNISAへの入金が、その特例の手続きを満たすとはこの記事では書きません。該当しそうな金額のときは、国税庁の案内と税務署で確認してください。


毎年同じ額を約束するかは、一般論でも分かれます

国税庁「No.4402 贈与税がかかる場合」の質疑応答は、毎年100万円ずつ10年間贈与を受ける例で、二つの説明を並べています。毎年贈与契約を結び、それに基づき毎年贈与が行われ、各年の合計が基礎控除以下であれば、贈与税はかからず申告も不要、としています。一方で、10年間にわたり毎年100万円ずつ受けることが贈与者との間で契約(約束)されている場合は、契約をした年に、定期金給付契約に基づく定期金に関する権利の贈与として贈与税がかかる、としています。

こどもNISAの積立は、証券会社との間の買付の設定です。祖父母が「卒業まで毎年60万円を渡す」と子どもや親と約束したかどうかは、別の事実です。積立の設定があることだけで、定期金の贈与に当たる、とも、当たらない、とも断定できません。金額を毎年変えること自体が、税を避ける方法になる、とも書きません。

残すと確認しやすいのは、誰が、いつ、いくらを、誰の口座へ移したか、です。名義だけ子どもの口座で、管理も原資も祖父母のまま、という形は、贈与として認められるかに争いが残ることがあります。認められるかは税務署の判断です。この記事は、残すべき書類の書式までは扱いません。

予定の生涯600万円は、非課税で保有できる投資の上限の目安です。贈与税の基礎控除を何年分まで使ってよい総額、ではありません。600万円を短期間に入れると、その年の贈与の合計は110万円を超え得ます。超えた場合の税率の計算は、国税庁「No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)」に速算表があります。この記事では税額を家庭の数字として計算しません。


援助を入れても、価格の変動と払出し制限は残ります

祖父母の資金でも、買った投資信託の価格は上下します。入学の年に評価額が元本を下回ることは起こり得ます。援助だったから減らない、ということはありません。

近い時期に使う入学金は、価格の変動を前提にしない置き場が向きます。時間がある資金だけを、予定の枠の内側で積立の候補にする、という分け方が安全側です。月額を上限から割り戻す見方はこどもNISAの積立は月いくらが目安?上限の見方【2026】、児童手当を原資にする考え方は児童手当をこどもNISAで積み立てる考え方と注意点【2026年版】です。手当と祖父母の援助を同じ年に同じ子どもへ入れると、贈与の合計は両方を足した額になり得ます。

18歳以降の口座の移行はこどもNISAは18歳以降どうなる?口座と運用の扱い【2026】です。成人したあとも、財産の名義は子ども側に残る、という整理が一般的です。祖父母へ戻すことは、別の贈与や返還の話になり得ます。戻してよいかは断定できません。

PR / 証券口座(NISA・積立向け)

証券口座・NISA 楽天証券でNISA口座を開設する
  • 楽天カード・楽天ポイントでの積立に対応
  • NISA口座の国内株式売買手数料は無料
  • 投信の取扱本数が多く、インデックス積立に対応
楽天証券の口座開設を見る →

証券口座・NISA DMM株でNISA口座を開設する
  • 国内株式の売買手数料は無料
  • NISA口座の管理費用は無料
  • スマホアプリで口座開設から取引まで完結
DMM株の口座開設を見る →

※ 掲載サービスはアフィリエイト提携を含みます

よくある疑問 Q&A

Q. 予定の年間60万円だけなら、贈与税はかかりませんか?

A. 断定できません。国税庁は、その年の贈与の合計が110万円以下なら贈与税はかからない、と説明しています。60万円以外の贈与が同じ子どもにあると、合計は増えます。該当するかは税務署または税理士に確認してください。

Q. 祖父と祖母の両方から60万円ずつ出しても、それぞれ110万円の内側ですか?

A. その読み方にはしません。国税庁「No.4410」は、基礎控除は贈与を受けた人ごとに年110万円であり、贈与者の人数では増えない、と説明しています。同じ子どもへの合計で見ます。

Q. 毎年同じ額を渡す契約にしておけば、手続きが簡単ですか?

A. 簡単になる、とは書けません。国税庁の質疑応答は、数年間の給付が契約で約束されている場合、契約の年に定期金に関する権利の贈与として課税され得る、と説明しています。年ごとの贈与と、事前の総額の約束は、一般論でも扱いが分かれます。

Q. 祖父母がこどもNISAの口座を開設できますか?

A. 多くの会社では、未成年後見人でない限り、祖父母は登録親権者になれない、と案内しています。資金を出すことと、口座を管理することは別です。申し込む前に各社の公式で確認してください。

Q. 援助したお金は、入学金が必要になった月に引き出せますか?

A. 保証はありません。予定では原則18歳まで払出しが制限され、12歳以降も用途・同意・書類が条件です。価格が下がっていれば、入れた額の現金には戻りません。


あなたの家庭の実質負担額をシミュレーション

就学支援金を差し引いた後の実質負担は、年収・人数・学校種で変わります。

無料でシミュレーションする →

登録不要・5分で完了

出典・参考資料

関連記事

あなたの家庭の教育費の実態を数字で把握しませんか?

無料でシミュレーションする

登録不要・5分で完了