子どもを塾に2つ掛け持ちさせている…費用対効果は?整理する方法
結論:塾の掛け持ちは月5〜10万円超になりがち——費用と負担を整理してやめ時を見極める
「学習塾と英会話スクール」「集団塾と個別指導」など、2つ以上の塾を掛け持ちしているご家庭は少なくありません。しかし月謝を合計すると5〜10万円以上になっているケースもあり、「本当に必要か?」と疑問を感じ始める親御さんも多い。
掛け持ちが効果的なケースもありますが、多くは「1つにまとめる or 1つやめる」ことで子どもの負担も費用も減り、成績が上がることがあります。
塾を掛け持ちしている家庭の実態
文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度版)」によると、学校外活動費(塾・習い事)への支出は以下の通りです。
| 学校段階 | 学校外活動費(平均) |
|---|---|
| 公立小学校 | 約15万円/年 |
| 私立小学校 | 約65万円/年 |
| 公立中学校 | 約30万円/年 |
| 私立中学校 | 約52万円/年 |
出典:文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版
この平均値を大きく上回っている場合、掛け持ちによる費用過多になっている可能性があります。
掛け持ちが「効果的」なケース
以下の条件がそろっている場合、掛け持ちは合理的です。
| 条件 | 具体例 |
|---|---|
| 明確に目的が異なる | 集団塾(受験対策)+英会話教室(コミュニケーション力) |
| 科目の穴が明確 | 集団塾(5科目)+個別(数学のみ補強) |
| 子どもが両方やりたがっている | 本人の意欲・負担感が問題ない |
| 家計的に無理のない範囲 | 収入の5〜7%以内が塾費用の目安 |
掛け持ちが「問題」なケース
以下に当てはまる場合は整理が必要です。
- 子どもが疲れていて自由時間がほとんどない
- どちらの塾でも宿題が出て、どちらも中途半端になっている
- 月謝合計が家計の8〜10%を超えている
- 片方の塾での成績・成果が見えない
- 「やめたい」と子どもが言い出している
費用を整理する:よくある掛け持ちパターンと月額
パターン1:集団塾+個別指導(中学生)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 集団塾(5科目) | 25,000〜40,000円 |
| 個別指導(数学のみ) | 20,000〜35,000円 |
| 合計 | 45,000〜75,000円 |
→ 年間換算:54〜90万円(講習込みだと80〜120万円超)
パターン2:学習塾+英会話スクール(小学生)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 学習塾(国算2科目) | 12,000〜20,000円 |
| 英会話スクール | 8,000〜15,000円 |
| 合計 | 20,000〜35,000円 |
→ 年間換算:24〜42万円
パターン3:進学塾+通信教育(小学高学年・中受準備)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 進学塾(週3) | 40,000〜60,000円 |
| 通信教育(進研ゼミなど) | 3,000〜5,000円 |
| 合計 | 43,000〜65,000円 |
通信教育分はほぼ未活用になっていることも多く、この場合はやめて費用を削減するべきです。
掛け持ちを整理する:1本化の手順
ステップ1:目的を書き出す
各塾に「なぜ通わせているか」を明記します。
例:
- A塾:受験対策・苦手な数学を補強
- B塾:英語の基礎力をつけたい
→ 目的が重複していないか確認。重複しているなら片方でカバーできます。
ステップ2:成果を比較する
各塾に通い始めてから「何が変わったか」を評価します。
- 成績が上がった科目は?
- 先生との相性は?
- 宿題の量・質は適切か?
ステップ3:やめる候補を決める
- 目的が達成できている → その塾の役割は終わり。やめ時。
- 成果が見えない → 続けるより別の方法を探す。
- 子どもが嫌がっている → 無理に続けても効果は出ない。
ステップ4:1本化後の不安をどう補うか
やめた塾の役割を、残す塾・通信教育・自学習でどう補うかを計画します。
よくある誤解 Q&A
Q:掛け持ちをやめると成績が落ちる?
A:必ずしもそうではありません。2つに分散していたエネルギーが1つに集中することで、成績が上がるケースも多くあります。
Q:「念のため」で続けている塾は続けるべき?
A:「念のため」は費用対効果が最も低い理由です。明確な目的がなければやめることを検討してください。
Q:受験直前は掛け持ちを増やすべき?
A:むしろ逆です。受験直前は学習の質と集中度が重要で、通塾時間・切り替えコストを減らして1つに絞る方が成果が出やすい傾向があります。
Q:やめると子どもが「やっぱり続ければよかった」と後悔しない?
A:やめる前に子どもと一緒に「やめる理由」「代わりにどうするか」を話し合うことで納得感が生まれます。親が一方的に決めるより、子ども自身が納得できる形が重要です。
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