教育費ガイド

共働きで妻が時短をやめたい…教育費は増えても家計は楽になる?

更新日:2026-05-26 / 小学生・中学生 / 共働き家計・教育費・働き方

結論:時短をやめると収入は増えますが、教育費と外注費も増えやすいです

共働きで妻が時短勤務をやめたいと考えるとき、家計面では「収入が増えるから楽になる」と期待しがちです。たしかに勤務時間を戻せば、給与や賞与が増え、教育費や老後資金の準備に回せる金額が増える可能性があります。

一方で、時短をやめると、学童、習い事送迎、夕食、家事外注、塾の時間調整など、見えにくい支出が増えることがあります。

結論から言うと、時短をやめるかどうかは、増える手取りだけでなく、教育費・外注費・夫婦の負担・老後資金まで含めて判断する必要があります。


時短をやめるメリットは、教育費の積み立て余力が増えることです

時短勤務をやめて勤務時間を戻すと、毎月の手取りが増える可能性があります。増えた分を教育費に回せれば、中学・高校・大学のピークに備えやすくなります。

増えた手取り 年間増加額 使い道の例
月3万円 年36万円 習い事・教材費
月5万円 年60万円 塾代・中学受験準備
月8万円 年96万円 大学費用積立

文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版の訂正資料では、公立中学校の年間学習費は約54.2万円、私立中学校は約156万円です。高校全日制では、公立が約59.7万円、私立が約117.9万円です。

月5万円の手取り増があれば、年間60万円です。これは公立中学・公立高校の年間学習費に近い金額になります。教育費の不安を減らす効果は大きいです。


ただし、時短をやめると増える支出もあります

時短をやめると、勤務時間が長くなり、家庭内で吸収していた作業を外に出す必要が出てきます。

増えやすい支出
学童・延長保育 放課後の預かり時間が長くなる
習い事送迎 送迎サービス、タクシー、家族の負担
食費 惣菜、外食、ミールキット
家事外注 掃除、洗濯、宅配
塾代 帰宅が遅くなりオンライン・個別指導を選ぶ
体調管理費 忙しさによる支出増

月5万円手取りが増えても、外注費や食費が月2万〜3万円増えると、実質的な家計改善は小さくなります。

また、収入が増えたことで「少し高い塾でも大丈夫」「習い事を増やしても払える」となり、教育費が膨らむこともあります。時短をやめる前に、増えた収入の使い道を決めておくことが大切です。


教育費は「増えた収入を全部使わない」設計にする

時短をやめて収入が増える場合、増えた分をすべて毎月の支出に回すと、将来の教育費ピークに備えにくくなります。

おすすめは、増えた手取りを3つに分けることです。

使い道 目安
教育費積立 40〜50%
家事・育児の外注費 20〜30%
老後資金・予備費 20〜30%

たとえば手取りが月5万円増えた場合、2万円を教育費積立、1.5万円を家事外注、1.5万円を老後資金・予備費に回すようにします。

この設計なら、働く時間を増やした負担を家庭内だけで抱え込まず、教育費と老後資金も同時に守りやすくなります。


夫婦で確認したい判断ポイント

時短をやめるかどうかは、妻だけの問題ではありません。家計と家庭運営の両方に影響するため、夫婦で確認したいポイントがあります。

確認ポイント 話す内容
家事分担 平日夜・朝の負担をどう分けるか
子どもの送迎 塾・習い事・学童の対応
増えた収入の使い道 教育費、外注費、老後資金
体調と余白 無理が続かない働き方か
教育費ピーク 中学・高校・大学の支出時期

特に、時短をやめて収入が増えても、家事育児の負担が妻に偏ったままだと、長く続けるのが難しくなります。

教育費のために働く時間を増やすなら、教育費だけでなく、家庭を回すためのコストも予算に入れましょう。


よくある誤解 Q&A

Q. 時短をやめれば教育費の不安は解消しますか?

A. 収入が増える分、教育費準備はしやすくなります。ただし、外注費や食費、塾代が増える場合もあるため、増えた手取りの使い道を決めることが重要です。

Q. 増えた収入は全部教育費に回すべきですか?

A. 全額を教育費に回すと、家事外注や老後資金が不足しやすくなります。教育費、外注費、老後資金に分ける方が続けやすいです。

Q. 子どもが小学生のうちにフルタイムへ戻るべきですか?

A. 家庭によります。小学生のうちは教育費を貯めやすい時期ですが、送迎や学童、子どものケアも必要です。収入だけでなく生活の回り方も見て判断しましょう。

Q. 夫婦で意見が合わない場合はどうすればいいですか?

A. まず、時短をやめた場合の手取り増、増える支出、教育費ピークを数字で並べましょう。感情の話だけでなく、家計シミュレーションを使うと話し合いやすくなります。


あなたの家庭の実質負担額を計算する

時短をやめる判断は、今月の収入だけでなく、子どもの教育費ピークと老後資金まで含めて見ることが大切です。


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出典・参考資料

  • 文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版および訂正資料
  • 文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」

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