教育費ガイド

大学受験と高校受験が同じ年に来る家庭の教育費ピーク対策

更新日:2026-05-26 / 中学3年生・高校3年生 / 教育費ピーク・受験費用

結論:大学受験と高校受験が同じ年に来る家庭は、1年間の支出が跳ね上がります

上の子が高校3年生、下の子が中学3年生。3歳差きょうだいの家庭では、大学受験と高校受験が同じ年度に重なることがあります。この年は、塾代、模試代、受験料、入学金、制服・教材費、大学初年度費用が一気に発生します。

結論から言うと、この年は「毎月の教育費」だけでなく、春・夏・冬・入学前後の一時金まで含めて資金計画を立てる必要があります。

文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版の訂正資料では、公立高校の年間学習費は約59.7万円、私立高校は約117.9万円です。さらに大学初年度費用は、国立で約81.8万円、私立平均で約147.7万円が目安です。


3歳差きょうだいで起こりやすい教育費の重なり

3歳差の場合、上の子と下の子の受験学年が重なりやすくなります。

上の子 下の子 起こること
高校3年生 中学3年生 大学受験と高校受験が同じ年度
大学1年生 高校1年生 大学初年度費用と高校入学費用が同時期
大学2年生 高校2年生 大学授業料と高校費用が継続

特に大きいのは、高3・中3の受験年度から、翌春の入学年度にかけてです。受験そのものの費用だけでなく、合格後の入学金や初年度納付金が続きます。

時期 上の子 下の子
予備校・模試開始 高校受験塾・模試開始
夏期講習・大学説明会 夏期講習
秋冬 受験料・出願費用 受験料・出願費用
翌春 大学入学金・授業料 高校入学金・制服・教材

この流れを月ごとの家計だけで吸収するのは難しいため、受験年度の1年前から一時金用の口座を分けておくと管理しやすくなります。


受験年度に増えやすい費用

大学受験と高校受験が同じ年に来ると、塾代だけでも大きな支出になります。

費用項目 上の子:大学受験 下の子:高校受験
塾・予備校 月5万〜10万円以上になることも 月3万〜7万円程度
夏期・冬期講習 10万〜30万円 5万〜20万円
模試・検定 数万円 数万円
受験料 併願数により増加 公立・私立併願で増加
入学準備 大学初年度費用 制服・教材・通学費

文部科学省の調査では、私立高校の年間学習費総額は約117.9万円です。高校入学後も、授業料以外に施設費、教材費、通学費、部活費、塾代が続きます。

大学については、国立大学の標準的な授業料が年535,800円、入学金が282,000円です。私立大学は平均授業料959,205円、入学金240,806円です。受験料や入学前の準備費を含めると、入学年度の支出はさらに大きくなります。


家計で見るべきは「受験年度」ではなく「2年連続のピーク」です

受験が同じ年に来る家庭で見落としやすいのは、ピークが1年で終わらないことです。

高3・中3の年度は、受験対策費が増えます。翌年度は、上の子が大学1年生、下の子が高校1年生になり、入学金・授業料・教材費が重なります。

年度 主な支出
高3・中3 塾代、講習代、模試、受験料
大1・高1 大学初年度費用、高校入学費用、通学費
大2・高2 大学授業料、高校費用、塾代再開の可能性

この2年間を乗り切るには、次の3つを分けて考えるのが現実的です。

  • 毎月の教育費
  • 年数回の講習代・模試代
  • 入学時の一時金

毎月の黒字だけを見ていると、春の入学金や夏期講習で一気に貯蓄が減ります。ボーナスで埋める設計にする場合も、住宅費や帰省費、車検など他の支出と重ならないか確認しておきましょう。


対策は「削る」よりも「上限を決める」ことです

受験期の教育費は、感情的に削りにくい支出です。子どもが頑張っている時期に「お金が厳しいからやめよう」とは言いにくいものです。

だからこそ、事前に上限を決めておくことが大切です。

対策 具体例
塾代の年間上限を決める 通常月+講習代込みで管理
併願校数を家計込みで決める 受験料・入学金の重複を抑える
入学金の納付期限を確認 延納可否を学校ごとに確認
大学初年度費用を別枠で準備 生活費口座と分ける
夫婦で優先順位を決める 教育費・老後資金・住宅費を同時に見る

教育費を削るかどうかではなく、どこまでなら家計を壊さずに出せるかを決めることが重要です。


よくある誤解 Q&A

Q. 3歳差きょうだいは教育費が一番きついですか?

A. きつくなりやすい組み合わせです。大学受験と高校受験が同じ年度になりやすく、翌春には大学入学費用と高校入学費用が重なります。

Q. 受験料だけなら大きな負担ではないですか?

A. 受験料だけなら管理できますが、塾代、講習代、模試代、併願校の入学金、大学初年度費用まで重なると負担が大きくなります。

Q. 貯蓄をどれくらい残しておくべきですか?

A. 家計によりますが、受験費用とは別に生活防衛費を残すことが重要です。教育費のために生活防衛費を使い切る設計は避けましょう。

Q. 下の子の高校費用は就学支援金で軽くなりますか?

A. 授業料の一部は就学支援金で補填される可能性があります。ただし、入学金、施設費、制服代、教材費、通学費は対象外です。


あなたの家庭の実質負担額を計算する

大学受験と高校受験が同じ年に来る家庭は、年単位ではなく月別・年度別に教育費ピークを確認することが大切です。


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出典・参考資料

  • 文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版および訂正資料
  • 文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」
  • 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」

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